ギリシャ哲学の古典、プラトンの作品。「汝自身を知れ」、「無知の知」などの言葉で知られるソクラテスの思想と活動の内容をよく伝える一冊だ。対話の中からより真実なものへと向って尋ねて求めていくソクラテスの手法に、理性をもって考えるということあり方について知らされる。
ギリシャ哲学が、世界の成り立ちを探ってきた自然哲学から、人間自身を問い、真善美を求める価値や生き方の問題へと転換していく出発点となったソクラテスを味わえる。
高校の「倫理」の授業で読んだのがはじめの出逢い。近年、哲学入門の授業を担当して改めて読み直した。古典として是非目を通してほしい。
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