2016-12-05

ルター『クリスマス・ブック』

ルターの著作の紹介。
R.ベイントン編、中村妙子訳の『クリスマス・ブック』。

ルターによる短いクリスマスにちなんだ説教集だ。
説教は①受胎告知、②マリアのエリサベツ訪問、③降誕、④羊かいたち、⑤ヘロデ、⑥博士たち、⑦宮もうでの七編。これに、ルターが作り、家族で歌った、「天つ空より」よりの讃美歌が収録されている。
ルターの伝記『我、ここに立つ』の著者として知られるベイントン博士の手による編集。

ひたすら聖書に聴いていくルターの信仰と説教の力を充分に味わうことができる。
また、それぞれの説教にはルターの時代のデューラーやショーンガウアーの挿絵(版画)が入っているのも楽しい。
     

新教出版の新書版で1958年に出版されたが、繰り返して再版された。また、大人のための絵本のようなかたちで、ルター生誕500年を記念して1983年に出版されたものは挿絵も大きく、親しみをもってゆっくりと読むことができる。おすすめだが、手に入るのか??

2016-12-02

臨床牧会セミナー2017 宗教改革500年記念 『時代を生きる苦悩〜魂にふれる牧会』

来年、2017年は宗教改革500年の年。


この時を憶えつつ、来年春はデール・パストラル・センター主催で臨床牧会セミナーを開催する。
テーマは『時代を生きる苦悩〜魂にふれる牧会』。
日程:2017年2月6〜8日。場所:ルーテル学院大学
基調講演:江口再起(日本ルター学会理事長)「青年ルターと心の問題」(仮題)
分科会:「教会と青年」    発題:松谷信司(キリスト新聞・ミニストリー編集長)
    「女性とDV問題」  発題:松浦薫(矯風会ステップハウス所長)
    「ジェンダー」   発題:平良愛香(教団三・一教会牧師)
    「自死と牧会    発題:賀来周一(CCC理事長、DPC所員)

責任:石居基夫(DPC所長)

ルターは、中世末の激動する世界に苦悩をもっていきた人物。当時の西欧世界はキリスト教の世界であったから、救いをもとめて修道士にまでなるのだが、簡単に解決の出来ない「魂の深い問い」に捉えられたことから、「福音」を再発見するほどに求道をした人だといってよいだろう。そして、またそこにはルターが得ることのできたみことばによる、つまり、キリストご自身による牧会があったに違いない。それこそが宗教改革の核となったのだ。
 実際、ルターは宗教改革運動を担った人物、神学者としての側面が強調されるかも知れないが、生涯を牧師として生き、その最期も牧会のための訪問の旅の中で迎えることであった。牧会者ルターは、自分も生かされた神の福音(ことば)を、それぞれの悩みや苦しみの中にいる人々に分かち合う使命を生きたと言えるだろう。
   


 このルターの魂の苦悩と福音の働きということを念頭におきながら、現代世界において教会が直面している「苦悩」に向かい合うための「牧会」を学ぶ企画とした。4つの分科会は、それぞれに多様な課題を含んでいるので、ゆっくりと時間をかけながら問題を整理し牧会者として研究を深めたい。
 定員は60名ほどとなる見込みで、先着順となるので、早めにご予定に入れておいていただければと思う。申し込みについては、別途、お知らせしたい。