2017-09-12

「フクロウの声が聞こえる」を聞いて

先週Mステで、オザケンとセカオワがコラボで新曲「フクロウの声が聞こえる」を披露。何だか知らないが、揺さぶってくれた。今も、むねに流れる。ことばにも音楽にも力があるけれど、なによりオザケンの歌の力に圧倒された。ひさびさに、なにかをもらった気がする。

渋谷系といわれた頃のオザケンをそんなに知っているわけではないけれど、おしゃれな新時代のバックミュージックのような軽快さを響かせていたと思う。そんなオザケンの新しい挑戦はきっと冒険だ。けれども、セカオワを圧倒する彼のパフォーマンス。楽曲の力を感じた。

もしかしたら、これだけの企画なのかもしれない。こんなコラボで作られた事情も私は知らない。オザケンの古いファンには受け入れられないのかも知れない。逆に、セカオワは、もともとそんなにたいしたことないということかも知れない。でも、この融合のなかで、オザケンの見せる魅力。

 発信する世界観。未来を夢見ることの出来ない時代に、新しい希望の扉を開けていこうとする。おもちゃばこをいたずらする子どものように、ことばを使って描こうとするのはなんだろう。真夜中に響くのは、確かに生きるフクロウの声。闇の深さにも、明日が見えてくる。本当と虚構、混沌と秩序、絶望と希望、残酷さと慈悲の両方を抱え込んでも、崩壊しないようなたくましさを求めているようだ。
 バブルがはじけた90年代に、現実の重苦しさをさっさと脱ぎ捨てて街中をかっこ良くすり抜けていくようなオザケンが、こんなふうに時代を受け止めて何かを見出したいと音楽することへの驚きなのかな。

 今を共有するオジサンとして、共感したということなのかも知れない。新しい何かを、こんな時代だからあきらめないで見出したい。そして、それをみんなで楽しく描き出したい。わくわくするような明日を、次の世代に残したい。アラカンとなって、本当はもう去り際を考えるべきだと思いつつ、後10年の現役をゆるされるとして、なにをするのかと問う自分に、勇気をもらったことだけは間違いない。

「オザケン」ファンでも、「セカオワ」ファンでもない。音楽事情通でもない全くの素人が、Mステを見て感じたままに。

2017-09-08

日本ルター学会 宗教改革500年記念学術大会

宗教改革500年の年。ルターの宗教改革を記念しながら、現代を、プロテスタンティズムを、キリスト教を問い直すことがさまざまに取り組まれている。
 日本ルター学会も、当然にこれに取り組む。


金子晴勇先生の代表的研究は『ルターの人間学』といってよいだろう。西欧思想史の緻密な研究をもとに人間学、霊性の問題に切り込んでこられた。先生のライフワークとなったこの霊性研究の視点から、宗教改革の意義を問い直す講演は是非聞いておきたい。

また、シンポジウムは宗教改革史のなかでどちらかと言えば脇役となった人物研究を深めて来られた先生方に宗教改革を少し違った視野から捉え語っていただけることだろう。いままでにない、ルター像、宗教改革像が見えてくるに違いない。楽しみ。
 
 日時:2017年10月7日(土曜日)午後1時から5時まで
 場所:日本福音ルーテル東京教会 

是非、おいでください。



2017-09-07

こどものグリーフケアのために

 だいじな人を亡くす喪失の悲嘆は、年齢に関係なく誰にでもあるものです。たとえその哀しみの様子が見えていなくても、心のふかいところに抱きかかえているものがある。そうした別れを経験した子どもたちのグリーフ(悲嘆)に目を注いで、注意深く寄り添うことが必要とされます。デール・パストラル・センターはそのグリーフケアの働きを長く続けてきています。
 
      (『わすれられないおくりもの』スーザン・バーレイより)

この秋も、この働きを担うファシリテーターの養成の講座を下記の要領で開きます。

 研修日時:2017年10月14日(土)・28日(土)10:00~17:00
 会 場 :ルーテル学院大学(東京都三鷹市大沢3-10-20)
 対象者 :定員10名
 参加条件:①及び②が研修の参加条件となります。
         ①18~55歳までの方で、子どもに寄り添う活動に参加する気力と
          体力をお持ちの方。
         ② 2日間の研修すべてに参加でき、グリーフ サポート活動(奇数月第
                             4土曜日、年6回)に関心のある方(交通費が支給されます)。

*研修後に実践活動(子どもの集まり)参加希望者には面接(一人10分程度)を行います。

 研修内容:
 1日目:自らの喪失に気づく。グリーフワークに関する基礎知識、子どもの死の理解と表
     現のし方等。
 2日目:子どもと接するための大切な技法とその練習。

 研修担当:ダギーセンターモデルの研修を受けたグリーフサポート研究会のメンバーが
      行います。

 参加費 : 6000円 (学生:2000円)*当日、受付にてお支払ください。

当日の持ち物:筆記用具、昼食や飲み物を各自持参。動きやすい服装でおいでください。
問い合わせ先:080-9682-7830  または  atsumari.g.7830@softbank.ne.jp
お申込み先 :atsumari.g.7830@softbank.ne.jpへ下記の内容をお届けください。
お申し込み期間:
        2017年9月1日(金)〜9月23日(土)

*締め切り後に担当者よりご連絡いたします。
                             
DPC 所長 石居基夫