2011-04-15

大学生への推薦図書② 岡本夏木『子どもとことば』

「ことば」をもつということが、人間を人間たらしめるとさえいわれるが、いったい「ことば」とは何か。子どもの発達過程の中で「ことば」がどのように獲得されていくのか、それがどのように人格的存在としての人間の中で機能するのか。「ことば」への深い理解を、発達という視点から与えてくれる一冊だ。
人間が世界に関わる根源語は「我とそれ」「我と汝」の二つだと言ったのはマルティン・ブーバーだが、この本を読むと、そうした世界との関係のあいだに「人」がかいされて、関係が構築され、広がっていくものであるという「三項関係」をとらえる視点を教えられる。人間は、「他者」との関係を軸にして「わたし」を形成する存在なのだ。


教育を専攻していた時代に読んだもの。私自身の人間理解に大きな影響をもった一冊。

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