教義学の教科書。
教義学各項目(神学、啓示、聖書、信仰、神、創造、人間、罪、キリスト、恵み、救いの手段、教会、最後の事物)について、A. 前提、B. 現代の論争、C. 要約という三つの視点でまとめられる。
A. の前提では、聖書的基礎を明らかにした上で、教理史における教義の議論が簡潔にまとめられ、項目に関する基礎的な理解をもつことが出来る。
B. では、現代神学の具体的な課題を取り上げることで、それぞれの教義学項目をめぐってなされている議論を把握できるのと同時に、更なる研究課題へのアプローチの手がかりを手にすることができる。
C. は短いまとめである。
ルター派の神学者の教義学教科書で、良いものが翻訳されていることは幸いなことだ。
神学生は必携で、出来れば2008年に新版として新たに出たものを手もとに置いてほしい。
(2013年11月22日 公開)
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