今年のルーテル学院大学・大学院、日本ルーテル神学校の入学式は4月1日、火曜日の午後2時から。
いよいよ、新しいルーテル学院の始まりだ!
今年度、ルーテル学院大学は大きな改革をすることになった。今までのキリスト教学科、社会福祉学科、臨床心理学科の3学科から人間福祉心理学科のもとにキリスト教人間学コース、福祉相談援助コース、臨床心理コース、地域福祉開発コース、子ども支援コースの1学科5コースになる。
http://www.luther.ac.jp/reorganization/
三つの学科はそれぞれの教育・研究を展開することで、教会の牧師やキリスト教の指導者、社会福祉士や精神保健福祉士、あるいはカウンセリングの働き、さらに大学院をとおして臨床心理士など、様々なニーズをもつ人々を支えていく専門職養成を目指してきた。
今回の改革では1学科にすることによって、それぞれの専門的カリキュラムを総合し、学際的な学びを可能にし、また総合的な力をもって学生一人ひとりが将来の進路・キャリアを目指して学びを形作っていくことができるように工夫を試みたものだ。実際に対人援助の現場においては、個別的な専門性によってその人の必要に答えていくことはもちろんだが、そのニーズをもっている人の立場に立つと、それぞれのそのニーズそのものは多岐にわたるし、複合的なニーズを抱えている。つまり、自分の専門のみの知識では対応することは出来ない。そして、多様な専門職との連係・協働のためには、学際的な学びをすることが必要となってきている。
学生の立場になって考えれば、大学に入る時点で専門についての知識もイメージも充分に形成されているわけではない。関心がある学びを続けたら、いったいどういう仕事に結びついていくのかということには具体的な将来像を結べないでいることもある。大学で学びながら考えるものだし、自分の適性についても気づきが与えられるものだ。
そこで、1学科5コース制の体制をつくり、コース選択を2年次までに決定するという方法をとることにした。キリスト教の人間理解を基本として、いろいろなニーズをもつ私たちの社会のなかで、対人援助の専門職としての自己形成・キャリア形成を可能にする。そんな教育を実現したい。それが、新しいルーテルの形を生み出している。
「誰かのために働きたい!」「何かの役に立ちたい!」そんな思いを形にするのが、ルーテルの教育だと思う。
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