基調講演の趣旨をようやくした内容を3回にわたって、このブログ上に掲載してきた。
実は当日の資料レジュメには、最後の部分で限られた講演の時間では話すことができないけれども、最初に共有すべい現実を詳しく考えることができるためにと以下の項目を挙げていた。実際に、講演の中でもその内容に関わってお話しした部分もあったし、今回その要旨をまとめるというために、ここで考える要素を少し加えて御指名した部分もあった。
ただ、今後私たち(キリスト教会・牧師たち)がこの現代の「暗闇」という事態を考える手がかりとなるように、そのレジュメに示した項目もブログ記事として残しておくこととしたい。
ご参考までに・・・・
4.現代の「暗闇」の特殊性 (ここからは講演では話さない)
(1)世界の状況
新型コロナが炙り出した現代の暗闇
格差世界 関係の希薄化 そして分断 (等質性世界・対立構造)
ネット社会 新しいコミュニケーション 匿名化・非人格化
商品と流通の変化 普遍的価値が席巻する 地域性の崩壊
(2)宣教の困難 ⇨ (自信喪失)
ニューエイジの個人主義的宗教性
キリスト教世界の中での分断 社会派―福音派? リベラル−ファンダメンタル?
キリスト教の普遍的価値への問い 絶対性の否定 (多様性が求められる世界)
宗教そのものへの抵抗感・恐怖感
(3)各個教会の現実
少子高齢化 担い手の不足 財政的課題 活動の停滞
教会員の保守的?傾向(教会の「伝統」)と社会(牧師の意識?)とのギャップ
ウチとソト?意識 ⇨ 差別構造の温存 認められない多様性 居場所ない部外者
(4)人間関係の困難
牧師―牧師 ミニストリウムが非成立 (引退教職の難しさ)
牧師―信徒 甘えの構造? 信頼関係の構築は?
信徒―信徒 関係の希薄化
(5)抱え込みすぎる牧師
牧師の兼牧・兼任 ⇨「牧師」の仕事化・効率化
牧師の強すぎる使命感・責任感(生真面目のゆえ)、恥の意識と問題の隠蔽へ
社会的リソースとの連携?の乏しさ
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