2012-07-10

反原発の声、日本聖公会の声明を受けて

日本聖公会が、今年の五月の全国の定期総会で、反原発の立場を明らかにした声明を採択した。
原発のない世界を求めて-原子力発電に対する日本聖公会の立場―」
http://www.nskk.org/province/others/genpatsu2012.pdf

カトリック、ルーテル、聖公会の諸教会がそれぞれの責任機関において今の日本の原子力発電の存続、その稼働について深く危機感を共有している。
カトリック司教団の声明
「いますぐ原発の廃止を ~福島第1原発事故という悲劇的な災害を前にして~」
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/cbcj/111108.htm

日本福音ルーテル教会 声明 (総会決議
一刻も早く原発を止めて、新しい生き方を! 日本福音ルーテル教会としての『原発』をめぐる声明」
http://www.jelc.or.jp/data/pdf/201206.pdf
(機関誌『るうてる』4面)

地球環境の保全の視点はもちろん、原子力の利用に際して弱者に犠牲を強いるシステムの問題、将来にわたる生命への影響の問題を看過することはできないと、神様からの委託に応える信仰的立場から明らかにして、原子力にたよらない新しい生き方を求めている。

日本のキリスト教会は、実効的影響力を持つほどに、力を持っていないかもしれないが、この歴史的三教会のはっきりした声明は意義深いものだと思う。
それぞれの教会が草の根の運動をこれからの時代に向けて作り出していくことが、声明を本当の意味で生かすものと成るはず。声明を出して終わりということにならないように我々がここから運動を起こしていく、発言をしていく責任をもっているのだ。

もちろん、私たちはいたずらにこのスローガンを掲げて熱狂するのではない。また、これをいかなる意味においても、信仰の踏み絵にしてはいけない。けれども、このテーマが私たちの大きな課題であることを決して忘れてはならないのだ。現実的な問題を深く捉え、どう判断し、何を今考えなければならないのか。何を選び取るべきなのか。その一歩、そのための足場をこれらの声明が示している。

「反戦・反原爆」の夏が来る。「反原爆・反原発」を声としよう!


1 件のコメント:

  1. ちなみに、日本バプテスト連盟は、昨年11月の定期総会で
    「福島原発震災の今を生きる私たちの声明」を明らかにし、
    http://www.bapren.jp/uploads/photos/355.pdf

    また、大飯原発再稼働に関して野田首相と西川福井県知事あてに
    「大飯原子力発電所再稼動に反対する声明」
    http://www.bapren.jp/uploads/photos/481.pdf

    を公にしている。

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