今日3月4日は、日本福音ルーテル教会の教職受任按手式礼拝。
竹田大地氏と乾和雄氏の二人が按手を受けられた。
神と教会からの委託が「手を置いて祈る」という行為に伴う聖霊の付与において、それぞれを教会の職務へと召し出す。厳かな儀式の中に、受按者の信仰が改めて神によってとらえられ、召し出される恵みの出来事にあずかった。
西日本福音ルーテル教会の教職で、神戸ルーテル神学校の校長、正木牧人氏が駆けつけてくださった。お忙しい中、この近畿福音と西日本のルーテル教会の牧師養成を担う神学校校長がおいでくださったことはことのほか意義深いことだ。
今回按手を受けられた乾氏は三年と一学期の間、神戸の神学校で学ばれたのだ。中学の教頭を勤め上げた後、献身を決意、学ばれることになったが、神戸に住まいがあり、ご家庭の事情もあって神戸から離れずに研鑽をつまれることになった。ちょうど2002年に神学校の複線化が憲法上認められていたことを初めて利用されるケースとなったのだ。こうして、実際に牧師が育てられ按手を受けられたことは何にも代えがたい喜びである。最後の仕上げとして、7か月のインターンと臨床牧会訓練をしっかりと東京の神学校でおさめられてのこの日である。教会の祈りが重ねられて、実現したこの歩みの尊さはいかばかりも欠けたるところはない。
教会は宣教者を求めている。それが育てられる道の多様なあり方は教会にとって、勇気を与えるものであったし、実際によい証となっている。
今後、この制度が活用されていくとするならば、もう少し神学的な確認を積み重ねないとならないとも思う。特に神戸の神学校との更なる交流と神学的な話し合いがなされ、日本におけるルーテル教会の教職養成にともに力を合わせていくようにしたい。
神学校の明日を切り開くためにも、乾氏の足跡は非常に大きな意味を持ったことだと思う。
多くの祈りがこのお二人を支え、また歓迎し、ともに生かされていく喜びを分かち合い、受け取っていた。
主に感謝します。
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