東京教会での「神学校の夕べ」も終え、按手礼拝をまつこの3月1日の木曜日に、日本ルーテル神学校の卒業聖餐礼拝が行われた。実は、毎年はこの卒業聖餐礼拝の翌日が大学と神学校の合同卒業式なのだが、今年は学事暦の関係で卒業式は一週間あとになった。
今年、一人の卒業生と一人の特別学生の終了にあたって、主の宣教の働きへと召し出される御言葉をいただき、神学校のすべての課程を終えた学生たちに特別の派遣の祝福が与えられた。
この礼拝は、いつも受難節にあたるということもあって聖壇には特別なレリーフが置かれる。チャペルの大きなレリーフ「派遣」と同じ作者カイテン宣教師の作の「十字架に釘づけられた主の手」。
この手は、祈りの手であり、弟子たちを招いた手、貧しい人々へさし延ばされた手、祝福された手、病人を癒しをされた手、宮清めのために激しく人々を追い出された手、ラザロを墓から呼び出された手、復活ののちにはトマスに差し出した手だ。
この手が、弟子たちを派遣する。卒業生を送り出すこの日に、私たちが主の手によって生かされ、主の手によって支えられ、主の手を生きるようにここから派遣されていくことを憶える。
何よりも、私のために ここに釘づけられた この手がある。
この手が、ご自身を裂いて、この聖餐式に分かち合ってくださった。
さあ、ここから出かけていこう。
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