日本ルーテル神学校のデールパストラルセンター主催で行われるデール記念講演の第二回目。
今年は加藤常昭先生をお迎えして、「魂への配慮の共同体・教会」と題して講演をいただけることになった。
2015年8月1日 (土) 13:00-15:00
日本福音ルーテル東京教会にて
加藤先生は、日本基督教団の隠退牧師あられるが、説教塾を主宰され日本の説教学、実践神学に大きなご貢献をいただいていることはもちろん、クリスチャン・メラー氏編の『魂への配慮の歴史』全12巻の翻訳をはじめ、牧会学の分野においても大きなお働きをしてくださっている。
すでに、メラーの翻訳を終えられて約十年。日本の社会も超高齢社会となり、また3・11をはじめとする災害を経験していろいろな意味で、私たちの生と死の現実に新たに向かい合うことになってきているように思う。
ご自身の牧師として、また信仰者としての人生のあゆみを重ねられ、主の御言葉とその出来事に出逢われてこられた加藤先生が、今だからこそお話しいただける内容と期待している。
神が与えてくださる恵み・慰めを分かち合う共同体・教会の働き、その使命をお話しいただけることだろう。
エードゥアルト・トゥルンアイゼン、ルードルフ・ボーレン、クリスチャン・メラー、F.G.イミンクらとの神学的出逢いを生きて来られた加藤常昭先生。その個人史を通じて、「魂への配慮」を本当に必要とする今の時代に、牧師だけではなく、キリスト者の共同体としての教会が、神のみことば、その語りかけのなかで生かされ、互いにその魂への配慮を生き、支え合い、神の慰めの癒しを分かち合うべきことをお話しくださった。信徒一人ひとりが、神のみことばに生かされた恵みをいただいたものとして、日常の中でこそ、その恵みを証する言葉を分かち合う。主の赦しと慰めが分かち合われる言葉によってこそ、教会ははじめて教会としてたてられていく。教会とは、建物でも、牧師の働きでもなく、教会に集う人々に主ご自身が働き、生かし、用いられていく出来事であることをおしえていただいた。すばらしい講演でした。
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