2010-06-04
International Lutheran Council 4th World Seminary Conference
I am attending this conference, now. The theme of ths conference is "Confessional Lutheran Identity in Light of Changing Christian Demographics".
国際ルター派協議会の世界神学校会議が、フォートウェインのコンコーディア・セオロジカル・セミナリーにて6月3日―6日の日程で開催された。「キリスト教人口の世界地図の変化の中における、告白的ルター派のアイデンティティーについて」というテーマ。この協議会は、米国ルーテル教会ミズーリ・シノッドに関係する世界の諸教会の協議会。今回は、神学校の会議ということで、世界では珍しいことだが、ミズーリ系(LCMS)の日本ルーテル教団と米国福音ルーテル系(ELCA)の日本福音ルーテル教会の合同神学校という位置づけになる日本ルーテル神学校から、ブランキー氏、江本氏、石居の3人が参加した。世界23カ国から65人の神学校代表者、神学者が集まった会議だった。4日にブランキ氏が『ヨハネ福音書における「いのち」について』の発表。5日に石居が「アジアの視点から」で、テーマについての発題を行った。
初めに、フィリップ・ジェンキンス氏(聖公会)の主題講演が行われた。今日のキリスト教人口の統計的な後付けを紹介しながら、キリスト教はもはや西欧の宗教とは言えず、むしろアフリカ・アジア・ラテンアメリカなど第三世界と呼ばれてきた国々にその主流が移っていることを説いた。グローバル・サウスとも呼ばれる今日の状況は、世界にキリスト者人口の半数をはるかに超える信仰者たちがアフリカやアジアなどのもっともキリスト教から遠いと考えられてきた「非キリスト教的世界・文化」のなかに存在するという新しい時代なのである。これは、人数的にそうだという数の問題だけではなく、その活動においてもアクティブに活躍し始めている様子が紹介された。しかも、そればかりか、欧米社会の教会そのものが変化していて、実際そうしたアフリカやアジア、ラテンアメリカの国々からの移民たちが欧米における教会の多くの割合を占めているのである。つまり、今や世界のキリスト教の地図は西欧中心ということではなくなっているのである。
そうしたなかで、キリスト教そのものに変化が起きている。たとえば、ペンテコステ派が異文化の中にある宗教的なものと結びつきながら、大きな勢力となって欧米の教会の中にもその影響をもたらしていることなども現実である。キリスト教はかつてのキリスト教の姿とは確実に変わってきている。そこに見られるのは、保守的、あるいは原理主義的な傾向でもある。また、これまで異教的と言われてきた社会・文化に広がるキリスト教の中にはひそやかにその土着の宗教との習合が見られる場合もある。
このような世界のキリスト教の現状の中で、ルーテル教会はそのアデンティティーをどのように堅持し、どのような役割を担うべきなのか。それがこの会議での主要なテーマであった。
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