2017-08-07

2017一日神学校 宗教改革500年「ルターのこころを現代に」

今年も例年のように一日神学校が計画されている。今年も、9月23日!土曜日・祝日。
しかし、例年とは違う。今年は宗教改革500年を記念する年だ。
  

 今からちょうど500年前、ドイツに生きた一人の修道士マルティン・ルターは時代を生きる人々に対し、神の恵みのことばを行き渡らせようと改革の呼び声をあげた。中世末、ペストの流行や飢饉などで死が蔓延する時代、そしてまた新しい産業の胎動が社会全体を大きく変えようとしている不安定な時代。恐れや不安が人々のこころを捉えていた。
 ルターは、一人ひとりが、神に生かされるいのちを生き生きと喜びをもって生きることができるように、共に支え合い、仕え合う世界の実現を望んだのだ。それは、単に宗教とか教会という枠の中の改革という事ではなく、公的な社会の中で教育や福祉を整えていく具体的な「かたち」を形成していく責任を自覚した取り組みとなっていく。この改革の運動が西欧全体に大きな影響を与え、苦難を伴うこともあったが、新しい時代を切り開いていく原動力となったといってよい。

 宗教改革500年目の今年、私たちの「一日神学校」は改めてこのルターのこころをうけとっていきたい。

 神の恵みを深く知り、世界のなかに、また人々のこころと生活のなかに、その恵みを守り実現していくことに、ルターはこころを砕いたのだから。私たちルーテル学院、大学と神学校は、そのルターの精神を引き継ぐことで、21世紀の現代を生きる人々の苦悩に応えていく使命をもっている。キリストの恵み、教えに学びながら、神と世界、人間といのちの理解を深め、この使命を実現していく取り組みを、この「一日神学校」でみなさんと共に確認させていただきたい。
 
 今年も、どうぞこの「一日神学校」においでください。
 

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