2011-09-09

大学生への推薦図書⑩ ミヒャエル・エンデ『モモ』

エンデの代表作『モモ』
豊かさを実現するはずの現代世界(資本主義の世界)が、人間を貧しくする。「灰色の男たち」が、密やかに人間の時間を奪っていく。気づかないうちにその人間性が失われる世界とどう立ち向かうべきなのか。モモを代表とする、子どもたちの持つ可能性を新たに見いだす。
人間とはなにか。時間的存在としての私に気づくことからわたしであることを取り戻す格闘が始まるのかもしれない。



児童文学だけれど、深い思索によって捉えられた真実に出逢うだろう。これを読んで、今を生きる自分という存在、その時間性というものが見えてくる。『時間論』への扉が開かれる。

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