神学校では、灰の水曜日にはじまった受難節の、その最後の聖週間には神学校教員が主の受難を憶えつつ学生と共にみことばに聴く礼拝を毎日行っている。そのクライマックスは、イースターヴィジルの礼拝だ。
日本のルーテル教会でこの礼拝を守っているところは数少ないが、伝統的にこのイースターの朝に続く深夜に、通夜の礼拝が守られた。キリスト教が主の復活の使信によって宣教がはじまったのであるから、ある意味ではクリスマスやイブ礼拝よりも遥かに古くから大切にされてきた礼拝だといってよいだろう。
十字架の主が葬られて、三日目(日曜)の朝早く主の葬られた墓に女性たちが駆けつけると、すでに墓の入り口の大きな石が動かされていて、イエスはその場所に葬られておらず、空の墓があって、復活の知らせが告げられる。ということは夜から明け方に向かう時間に主の復活の出来事が起こったことと想定されることになる。イースターの早朝は、この告げられた復活の知らせに喜ぶものたちの礼拝となるが、救いの出来事は、人々に知られるよりも前にすでに神の出来事として起こっているわけだ。
この神秘的な救いの出来事としての主の復活は、ただ葬られたイエスの復活ということに留まるのではなく、神による人間と世界の救済の出来事として決定的な意味を持っている。聖書に重ねて記される救済の歴史をたどりながら、私たちに神が何を約束し、どのようにこの救いを成し遂げられているのかを心に留めることは、なによりもこのヴィジルでふさわしいことだ。
本来なら、通夜での礼拝になるということなのだろうけれど、そこまでではない。それでも、いつもの主日礼拝では経験できないようなドラマティックで、しっかりと聖書に聴いていく。時間的にも長い礼拝だけれど、一年に一度、この静かな、しかし本当に私たちへの神の救いを心に受けとめていく黙想の時となる。
是非、この礼拝に参加していただければと…
2017-03-28
2017-03-11
2017年度 「パイプ・オルガン講座」
2017年度 日本ルーテル神学校 公開カリキュラム「パイプ・オルガン講座」のお知らせ
昨年、ルーテル学院大学・日本ルーテル神学校のチャペルには、念願の新しいパイプ・オルガンが設置されました。そこで、地元のキリスト教会のオルガニストの養成、また継続的な技術向上のための「パイプ・オルガン講座」を開催したいと考え、本学オルガニスト・非常勤講師のお二人の先生にご協力を頂き、2017年度からこのプログラムを提供させていただけるようになりました。
講師:湯口依子講師 (火曜・木曜 講座担当)(本学講師・チャペルオルガニスト)
東京芸術大学オルガン科卒、同大学院修了。ドイツ・ウエストファーレン州立
音楽学校卒。青山学院女子短大講師、桜美林中学高校オルガニスト。
深井李々子講師 (水曜講座 担当) (本学講師・チャペルオルガニスト)
国立音楽大学オルガン科卒、フランス・ニース音楽院卒。
東洋英和女学院大学生涯学習センター講師、キリスト教音楽院講師。
期間:2017年度 前期(4月~7月)・後期(9月~1月)
(後期は前期からの継続者を優先、定員に余裕があれば後期からの受入可)
初回 湯口講師希望者 4月10日(月)16時30分 オリエンテーション
深井講師希望者 4月12日(水)13時 オリエンテーション、初回講座
曜日:火曜、水曜、木曜の午後1時10分から4時20分までの時間
(時間については、必ずしもご希望通りにお応えできるとは限りません)
講習:1回30分の個人レッスンで、前期・後期 各15回
(本学パイプオルガンの利用はレッスンのみで練習はできません。)
募集:10名定員(湯口講師・深井講師 各5名、先着順)
条件:①教会のオルガニスト
②J.S.バッハ「インベンション2声」程度を弾ける者
上記①、②のいずれかの条件を満たすこと
費用:レッスン料 前期、後期 それぞれ 60,000円
オルガン使用料 前期、後期 それぞれ 5,000円
(ただし、日本福音ルーテル教会、日本ルーテル教団の教会員及び本学卒業生は
オルガン使用料を免除)
申込締切:3月31日(金)(定員10名に達し次第、募集を締め切ります。)
以下のサイトから、フォームをダウンロードしてください。
http://www.luther.ac.jp/news/170310/index.html
後期の追加募集のお知らせはこちらです。
水曜日のみですが、深井先生によるレッスンです。
8月31日が締め切りです。
http://www.luther.ac.jp/news/20170731-01.html
後期の追加募集のお知らせはこちらです。
水曜日のみですが、深井先生によるレッスンです。
8月31日が締め切りです。
http://www.luther.ac.jp/news/20170731-01.html
2017年度 牧会研究会
牧会研究会のお知らせ
四旬節に十字架の主をおぼえ、賛美致します。
日本ルーテル神学校、デールパストラルセンターでは昨年より「牧会研究会」を開催しております。今年もひき続き下記の要領にてこの研究会を企画致しておりますのでご案内申し上げます。
昨年定員がいっぱいになり、お断りをしなければなりませんでした。先着順となりますので、どうぞ早めに!
・・・・・・・・・・・・記・・・・・・・・・・
【日 時】毎月第二もしくは第三金曜日午後1時30分〜3時30分
【場 所】日本福音ルーテル東京教会 一階集会室
東京都新宿区大久保1−14−14
【受講料】20,000円 (一年間 全10回分)
【定 員】15〜20名
【講 師】
賀来周一(日本福音ルーテル教会引退教職、キリスト教カウンセリングセンター理事長)
堀 肇 (鶴瀬恵みキリスト教会牧師、デールパストラルセンター所員)
関野和寛(日本福音ルーテル東京教会牧師、デールパストラルセンター所員)
石居基夫(日本ルーテル神学校校長、デールパストラルセンター所長)
【日 程】
4月13日(金)「傾聴」(親身に聴く) 堀肇
5月19日(金)「癌患者への寄り添い」ケネス・ハーグ(アメリカ・ルター派牧師 精神科医)
6月 9日(金)「共感」(感情を共にする)堀肇
7月14日(金)「ルターの牧会」 賀来周一
9月 8日(金)「受容」(存在を受け入れる) 堀肇
10月13日(金)「専門機関と教会の連携、心の病を持つ人々の為に」 関野和寛
11月10日(金)「対決」(立ちはだかる) 堀肇
1月 8日(金)「沈黙・抵抗・転移」(ケアの困難を乗り越える) 堀肇
2月 9日(金)「死と葬儀について」 石居基夫
3月 9日(金)「教会と障がい者」賀来周一
お申し込みは、デールパストラルセンターあてにメールでご連絡いただくと、改めて申し込みようのご連絡をさせていただきます。
デールパストラルセンターのメールアドレス dpc@luther.ac.jp
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