今年のテーマは「キリスト者の自由」。ルターの膨大な著書のなかで、おそらくもっともおおくの人々に読まれたものに数えられる。少なくとも日本では、石原謙訳で岩波から出されたものがいまでもよく売れているとおもわれる。キリスト者の「自由」という部分だけが書名にあげられるが、実際にかかれているのは「自由と奉仕」「信仰と愛」という二つがキリスト者となるということにおける一つの出来事として見いだされているのがこの書の中で捕らえられていることだといってよいだろう。
この名著を現代の脈絡のなかで、どのように読むのか。これが、今回のセミナーの課題だ。
是非、おいでください。
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2016年度牧師のためのルターセミナーのご案内
教職各位
2016年5月2日
ルター研究所 所長 鈴木 浩
主の御名を賛美いたします。
大きな地震に見舞われた熊本では大勢の人が被害を受けました。そのため、日本全体が依然として苦しみと悲しみの中に置かれていますが、このような時にこそ教会がその苦しみに深く連帯しつつ、希望の光を掲げることができればと念じています。
さて、恒例の「牧師のためのルターセミナー」を以下の要領で実施いたします。ふるってご参加ください。今回は「宗教改革五〇〇周年とわたしたち」の四回目で、『キリスト者の自由』を取り上げます。
日程:2016年6月6日(月)午後2時から6月8日(水)正午まで
会場:マホロバマインズ三浦(京浜急行三浦海岸駅徒歩五分)のアネックス棟
主題:宗教改革五〇〇周年とわたしたち……「キリスト者の自由」
費用:2万5千円(宿泊、食事、資料代こみ)
発題予定
「ルターの自由概念……信仰と行為」 ……高井 保雄
「ボンヘッファーと自由について」:
「宗教改革なきプロテスタンティズム」を読む …ティモシー・マッケンジー
「ボンヘッファーと自由について」:
「宗教改革なきプロテスタンティズム」を読む …ティモシー・マッケンジー
「誰にも服さない君主であると同時に誰にでも服す僕」 ……鈴木 浩
「律法と福音」 ……立山 忠浩
「受動的能動性」 ……江口 再起
「『キリスト者の自由』と悪の問題」 ……石居 基夫
「『キリスト者の自由』と悪の問題」 ……石居 基夫
「ルターにおける『善い行い』の再考」 ……江藤 直純
*「牧師のため」とありますが、信徒の方々の参加も大歓迎です。礼拝の報告の際に教会員の皆さまに周知いただければ幸いです。
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