2015-05-09

JATE 日本神学教育連合会 総会

 毎年、この時期に琵琶湖のほとりに出かける機会が与えられている。「日本神学教育連合会」(Japan Association of Theological Education)という、少し堅い名前の団体の総会が同志社大学のリトリートセンターで行われるのだ。全国にある、プロテスタント教会、カトリック教会の神学教育機関、つまり牧師さんとか神父さんを育てる神学校とか大学の神学部などの連盟だ。教派は違うけれども、それぞれに日本でのキリスト教の宣教を担う教職養成の責任にある人たちが集うユニークな集まり。


 現在加盟している学校は17校、これにオブザーバーとして2校が参加している。大きなミッション系大学の神学部であったり、また教派神学校であったりと様々だが、互いに今日の日本の教会の現実を背負いながら、教育と研究に従事する立場にあって、共通する問題や課題に向かい合っていることを確認し、自ずと共感し合えるものがある。教会の宣教の困難さや、少子高齢化する教会の現状。若い人たちの信仰についての意識。神学教育を担う後継者養成の問題など。
 閉会のデヴォーションでは、キリストが私たちのためにそのいのちを注ぎ、友とし、新しい神のみ業に参与させてくださる恵みについてのみことばを取り次いでいただいた。感謝!
 このJATEは、さらに韓国の神学校連盟、台湾の神学教育の連盟などと北東アジアの神学校の連盟を組織していて、国際的な交わりを構成している。ここ数年はこの国際的な交わりが有名無実になってきていたが、今、再開の方向を模索しはじめている。韓国の神学校連盟が再開に積極的なプロポーズをしてきたのだ。
 日本の教会も神学校も今は自分の足下ばかり見つめている。財政的にも人材的にも苦しい。けれど、神の宣教のみ業がこのアジアに、また世界にどんな大きな流れを生み出しているのか、またその流れの中に私たちが位置付いているのか、私たちはもっと大胆に飛び込んで味わってみてもいいように思った。
 


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