2019年度に、日本ルーテル神学校は新しくなります。
1909年に熊本の地は宣教師館の一室で始められた日本ルーテル神学校は、牧師養成とキリスト教の信徒リーダーを育てることを使命としてきました。近年は牧師養成のための神学校と信徒や専門職育成の大学教育というようにその教育のあり方を整えてきたように思います。特に福祉や心理の専門性をもって現代社会のさまざまな困難を生きる人たちを支えて行く働き人を育てる大学の使命を大きくしてきたと言っても良いでしょう。
けれども、宣教の困難さと教会におけるさまざまな課題の中で、牧師としての献身者を得ることも難しいということも現実的問題です。教会の働きが弱まってきているのではないでしょうか。神学校は、こうした教会の課題にも応えて、神学とキリスト教の学びを多くの人々のために用いていただけるように準備をしてきました。
【神学一般コース開設】
神学校は来年度、神学一般コースを開設します。従来の「牧師養成」はそのまま堅持いたします。しかし、それに加えて、信徒の方々やキリスト教に深い関心を持ってくださっている方々には、神学校の学びができるように2年間のプログラムを用意いたしました。正規の学生として、多様な学び方をしていただき、ご自分の信仰の歩みをこの機会としていただくことができます。教派を問わず、誰にでも学んでいただけるコースです。
もちろん、キリスト教への関心を持って、その歴史や聖書を学びたいというノン・クリスチャンの方にも学んでいただくこともできます。
【学費の値下げ】
神学校の授業料を値下げしました。今までの牧師養成のためのコースは年間25万円減額、また新しい神学一般コースは一年間39万円として設定し、学びやすくさせていただきました。
オルガン実技には別途費用が必要となりますが、図書館をはじめとする神学校、大学の施設や様々なプログラムへの参加、ルター研究所やデールパストラルセンターの催しなどもご利用いただけます。
【教会での奉仕のために】
神学校では、オルガンの実技も学ぶことができますから、礼拝や聖書、キリスト教の信仰についてさらに学びながら、オルガニストとして、あるいは礼拝や教会学校での働きに十分な備えをいただくこともできます。
教会関係の諸施設、福祉や幼稚園、保育園、また学校での働きをキリスト者として担っていこうという方にもキリスト教の人間理解やいのちについての深い学びは大きな力になると思います。
他の大学神学部などで学ばれた方で、牧師になるかどうかはまだ決められなくとも、もう少し神学を、例えば新約学や旧約学などの学びを深めたいとか、現代世界とキリスト教宣教について学びたいという方にも、学んでいただけます。
詳しくは、以下のURLへ