このポスターは、そのなかで行われる「こどもしんがっこう」のポスターです。
今年の一神のテーマは「キリストの心をとなり人に〜新しいミッションの展開」としました。大学の大きな改革がなされた一年目。大学・神学校は何を目的としているのか。その使命を果たすべく、今の大学と神学校の姿をつくってきたことを、教会の皆さんにも、そして、社会のなかにもおつたえすることを考えました。
開会礼拝!江藤直純学長が説教です。石居基夫が主司式を担当します。
じつは、今年はルーテル学院が大学を設置して50年目にあたります。1909年に熊本で私塾のようにしてはじめられた神学校は、翌々年に一般青少年教育のためにはじめられた九州学院の中に位置づけられます。その後、1925年に東京の鷺宮に移転し日本中のルーテル教会への牧師養成を担う体制をつくりました。戦争中は一時期、教団の東部神学校に併合されましたが、戦後独立再開。64年に大学組織をおこなって、大学と神学校の6年教育で牧師を養成するようになりました。それから5年後の69年には現在の三鷹に移転し、教育体制を整えるようになりました。
しかし、この大学としての歩みの中で、小さな教派が牧師養成ということだけで神学校・大学を経営することには困難も生じて、福祉教育をはじめるようになりました。少しずつ教育の幅を広げ、福祉に加え臨床心理も専門分野とするようになりました。
福祉と臨床心理は、それぞれ学問分野としては全く異なるものですけれども、様々な困難を負う人々への支援のための専門職、その働きに関係する学問分野です。教会は早くから日本の中で社会福祉の施設を先駆的につくり、担っていましたし、そうした施設でも、また教会においても、様々な人たちの心の重荷に寄り添っていくはたらきを大切にしてきました。そのことをふまえて、牧師養成の大学・神学校はこの日本の社会の中に必要な働き人の養成、また学問的な貢献などを考え自分たちのなすべき使命ミッションをこの教育体制の中で考えてきたのです。
今年は、大学を改革しました。3学科から1学科5コースの新しい教育の形をでここにある教育・研究の資源を用いていくように整えたのです。
この小さな大学の目指していく教育を、少しでも知っていただければと思っています。
是非、「一日神学校」へおいでください。