今年の、「牧師のためのルターセミナー」の詳細がきまった。牧師のためとなっているが、信徒の参加も既に決まっている。先に書いたように、2017年の宗教改革500年を考えて、今年から5回をかけて、この500年を迎えるということについて改めてその意味を深く掘り下げていく。
要となるのは、「近代」の問題ということだろうが、ポストモダン以降を私たちがどのように捉え、宣教へと結びつけていく新たな展望をひらくことが出来るのかという課題だろう。今年は、そのはじめにあたって、課題とは何かということを皆で考える集いとなる。所員の発題の数は絞っている。しかし、むしろ、参加した皆がその発題を受けながら語りあっていこうという企画だ。
牧師が、宣教と牧会の現場で向かい合っている問題をどれだけ掘り起こすことができるか。是非、多くの牧師先生方に参加いただき、共に考えることが出来ることを願っている。
ルーテルの牧師に限らず、どの教団からであってもともに学びたいと希望される方にはひらかれたセミナーと思っていただいていい。是非、参加していただければと思う。以下に、所長からの案内を紹介する。
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牧師のためのルターセミナーのご案内
各位
2013年4月22日
ルター研究所 所長 鈴木 浩
主の御名を賛美いたします。
「宗教改革500周年」(2017年)が近づいてきました。そこで、2017年まで「宗教改革500年とわたしたち」を統一テーマに5回のシリーズでセミナーを開催することにいたしました。今年のセミナーが第一回となります。
どうか積極的にご参加ください。そして、ご一緒に宗教改革の意義を確認し、来たるべき「500周年」を有意義に迎える備えにしたいと思います。今回は1コマを2時間枠とし、発題以上に討議の時間を多く取りました。活発な意見交換を期待しています。
なお、このセミナーは「牧師のための……」となっていますが、毎回、信徒の方の参加があります。関心のお持ちの信徒の方々には、先生の方からご案内いただければ幸いです。
日程:2013年6月3日(月)午後3時から6月5日(水)正午まで
会場:まほろばマインズ三浦(京浜急行三浦海岸駅すぐ近く)
主題:「宗教改革500年とわたしたち」
費用:2万5千円(宿泊、食事、資料代込み)
原則として全期間の参加をお願いしますが、部分参加を希望される方はご相談ください。
1.発題と討論
1.ルターの現代的意義を問えば ……徳善 義和
2.プロテスタントと近代世界 ……江口 再起
3.『一致信条書』の邦訳の歴史的背景と意義 ……ティム・マッケンジー
4.ルターの『小教理問答』の現代的意義 ……高井 保雄
5.ルターの宣教の神学と今日のルター派教会の宣教理解……江藤 直純
2.説教黙想:指導 徳善 義和
説教黙想の対象テキストは、7月14日の福音書日課、ルカ9章51節から62節
*「まほろばマインズ三浦」までのアクセスはホームページで検索してください。
*申し込みは直接、ルター研究所(鈴木)まで
電話 0422―31―4611(代表)